PostgreSQL Conference 2009 Japanに参加

JPUG10周年記念のPostgreSQL Conference 2009 Japan、2日目だけ参加してきました。

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主な目的は二つ。

  1. 英語のプレゼンをたくさん聞いて、耳を慣らす
  2. JPUG文書・書籍関連分科会の本田さんにご挨拶する

英語

というわけで、海外からのスピーカーのお話を中心に聞いてきました。初日と違って通訳なしだったので完全に自分の耳だけで勝負しなければならず、かなり体力を消耗しました……。

いくつか聞いたなかで、David E. Wheeler氏のプレゼンが特にすばらしかったのでここで紹介しておきます。

内容自体はごく一般的なTDD入門ネタで、特に目新しいものではありません。

  • 「テストを書くのは時間がかかるし面倒だ」
  • 「テストしたところでバグを見つけることはできないよ」
  • 「こんなシンプルなコード、わざわざテストするまでもないよ」
  • 「あまりに複雑な関数なので、テストを書くことができないんだ ><」
  • 「いくらテストしたところで、その関数が正しく動作することは証明できないでしょ?」

といったテストに関するありがちなコメントをあげた後でTDDの考え方を説明し、pgTAPを使って実演。そして最後にこれらのコメントにひとつひとつ答えていく、という流れの発表でした。

ストーリーの組み立て、話しっぷり、間のとりかた、表情、動き。どれをとってもすばらしく、50分があっという間に過ぎ去ってしまいました。

当日の中継録画が残っているので、ここでその内容を見ることができます。

ゆっくりと聞き取りやすい話し方をしてくださっているので、スライドを見ながら聞いていれば何となく内容が理解できるのではないでしょうか。TDDについてある程度の知識がある人は、英語のヒアリングの練習として聞いてみるのもいいかもしれません。

本田さん

PostgreSQLのマニュアルの日本語翻訳で大活躍されており、今年の「日本OSS貢献者賞」の受賞者でもある本田さん。私が目標とする人のひとりであり、いつか一度お会いしたいと思っていました。

というわけで、カンファレンス終了後のスタッフ打ち上げに無理を言って紛れ込ませてもらい、無事に挨拶させていただくことができました。PostgreSQLPHP、それぞれの翻訳プロジェクトの体制や作業の進め方、今後の課題などについていろいろお話ができて満足。