WEwLC読書会#2 に参加
WASForumは午前中だけで抜け、サイボウズ・ラボに潜入*1。
第2回 Working Effectively With Legacy Code読書会
で性懲りもなくまた発表をしてきました。前回読むことができなかった"Preface"の担当です。
著者の昔の思い出話からはじまる序文ですが、最大のポイントは
To me, legacy code is simply code without tests.
と言い切っているところでしょう。「レガシーコード」と聞いて、数十年前に書かれたCOBOLやFORTRANのコードを思い出す人もいるかもしれません。それも間違いではありませんが、この本で扱っている「レガシーコード」はそういうものではない。この本の中ではあくまでも「レガシーコードとはテストがついていないコードのこと」だというわけです。うーん。やっぱりこれは第1回のときに読んでおくべきでしたね……。
それ以外の部分では、
I hope you've had experiences like this - just the raw joy of making things work on a computer. Nearly every programmer I ask has. that joy is part of what got us into this work, but where is it day to day?
とか
I hope that you find the techniques in this book helpful and that they allow you to get back to what is fun about programming.
などといった何となく精神論っぽい言い回しが登場するあたり、気になる人は気になるのかもしれません*2。本編の最後の章であるChapter 24も結局は「まぁお前らがんばれや」的なトーンで終わっているわけですが、そこにたどり着くまでにあげられているさまざまなテクニックは、議論の対象としておもしろいものばかり。なので、ひとりで黙々と読むよりはみんなでああだこうだ議論しながら読み進めていくほうが楽しい本だと思います。各章が独立しているので、途中からの参加でもきっと議論に参加しやすいはず。興味を持たれたかたは、是非読書会に参加してみてはいかがでしょうか。